メジャー&キャリア

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岡田さん 第四回

 

<第四回:マイノリティを楽しもう>

鵜飼

岡田さんがおっしゃったように、確かにICUの先輩と自分に共通するDNAのようなものがあるのを感じます。

先日も、ICUのOBの方とお話したんですけど、就活の話から気付いたら、「障がい者教育とは何か」について話していましたね。

岡田

そう、そういう感じ。

鵜飼

まさにおっしゃるように、DNAという風に思いました。

全然違う会社とかに行っていても、その話で盛り上がって、「いいね、青臭いね」とか(笑)

岡田

そうそう。そういう青臭い議論が恥ずかしくないっていうのが、ICU生同士の会話のすごくいいところだと思う。

そういう会話はね、結構他の大学の卒業生と、出来たことがあんまりないですね。

鵜飼

そうなんですか。

岡田

結局学問って、そもそも真理を追究するみたいなところがあるんだけど、ICUでは真理だけじゃなくて、平和までを追求するみたいな、大きな視点がある。その中にいると、そういう青臭い議論が青臭く感じなくなるっていうか、むしろそれをすることが求められている場面がすごく多かったりしますよね。

ところが、社会に出ると、そんな事を考える機会は全然無い。そもそも「平和を追求する」っていうのを、考えたことがない人の方が多いと思う。

鵜飼

OBの方も全く同じことおっしゃっていました。

岡田

もちろん、日本国民全員が平和とか真理とかを追究しないといけないかっていうと、そんなことない。

でも、我々はICUに入ってしまった以上、他の人とは違うアプローチから、世界の平和みたいなのを考えるための訓練をさせられているわけです。

そういう青臭い議論がちゃんとできる人も、世の中には必要だと思うし、リベラルアーツっていうのは、学生時代はなんだかよく分からないけど、後々にそんな深い議論をするための、準備段階、武器装備だったのかなと思いますね。

鵜飼

なるほど。

水庭

今の仕事は楽しいですか?

岡田

はい、すごく楽しいですね。まさにコミュニケーションで人を動かす仕事ですからね。

あと、「そもそも」を深く考える仕事が多いのも、とっても楽しいですね。

水庭

いいですね。

水庭

ああー、なるほど。

岡田

でも大学の時はこんな仕事をするって全然思っていなかったですね。

実は学生時代にとあるコンサルティング会社でアルバイトをしていたんですけど、その時には、コンサルティングを別に面白いとは思ってなかったからね。

それが、広告の会社に入ったはずなのに、コンサルティングの仕事をしているわけなので、不思議ですよね。

鵜飼

やっぱり、将来のことは分からないものなんですね。

岡田

伝えたいのは、「人と違うこと、自分がちょっと変わっていることを楽しんでほしい」っていうことですね。

そもそも、東京の大学に入った時点で、日本の人口の数十%ですよね。それだけでマイノリティなのに、ICUという、東京の大学の中でも相当変わっている、むちゃくちゃマイノリティな場所にいるわけです。

だから、むしろ「変」であることや、「人とは違う」っていうことを、恐れずに楽しむのがいいと思う。

例えば、僕も転科をためらわずにしたし、ちなみにアドバイザーの先生も6回ぐらい変わったしね(笑)

水庭

えー、そうなんですか?(笑)

岡田

別に仲が悪かったわけではなくって、「こういう卒論を書くんだったら、この先生がいいな」と思って変えたんだけど。そういうのって結構ためらってしまったりするじゃないですか。

水庭

はい、言いづらいなー、とか思っちゃいますね。

岡田

でも、先生は全然気にしてないはず。むしろ、やりたいことがあって、それに適した選択肢があるんなら、先生もそっちの方が嬉しいと思うんです。

僕みたいに「ICUに入ったけど、英語が嫌い」とか、「実は国際協力には全然興味がない」と思っている人もICUの中だったらマイノリティかもしれない。でも、周りを気にする必要は全然無い。

僕も、広告とかコミュニケーションっていう、ICUの中ではマイナーな分野に興味があったし、就職活動の事もあんまり気にしないで留学もした。どうせなら、普通の大学生、普通のICU生とは違う体験をしたいなぁーと、何となく思ってましたね。

ICUに入った時点で、みなさんも王道人生ではないので、王道人生では味わえない楽しさを見つけて、どんどんそういう世界に入り込んでもいいんじゃないかな、と思います。

水庭

そうですね。

岡田

この間、たまたま読んだ本で、ソフトバンクの孫正義社長が、「変わりものだって思われた方が、あんまりマークされないから、新しいことをやるのにちょうどいい。ソフトバンクは今では有名になっているけど、昔は、『変わっているな』と思われていたから、なんでも出来た。今度はアメリカに出ていったけど、アメリカでも『どんなやつやねん、変わり者だな』って思われているから、それくらいが実はちょうどいいんですよ。」という話をしていました。

つまり、ICUに入っているっていうだけで、多少変わり者だって思われているわけです。

その、「変わり者」ポジションを、むしろ上手く使えばいい。「あいつ、ちょっと変わってるけど、たまにいい事言うんだよなぁ」みたいな。

一見するとマイノリティに見えることが、実は大きな視点で見るとすごく重要な場合がある、そう思うんです。

鵜飼

マイノリティだけどクリエイティブみたいな。

岡田

僕も、「既にある商品をどうやって世の中に広めるか」という仕事が多い広告会社の中では、ちょっと変わった「そもそもどんな商品を作るかという所から考える」というマイノリティな部署で仕事をしているわけです。

同じような仕事をしている先輩が少ないので、大変といえば大変ですが、ポジティブにとらえれば、社内で出来る人があまりいない分野でもあるわけです。

しかも、世の中がますます成熟してきて、先が見えずに「そもそも」から悩んでいるクライアントが増えてきている。

すると、「だったら、ちょっと岡田に相談してみるかな」と、声もかかりやすくなるかもしれません。

鵜飼

なるほどー。

岡田

みなさんも、自分が勉強したい事が周りのICU生とちょっとぐらい違うからといって、気にする必要は全然ありません。

あるいは「このメジャーを取っておけば、就職で有利かも」という事では無くて、周りのみんなには理解されないかもしれないけど、「私はこの授業をどうしても取りたいんだ!」みたいな、そういうのが後々、生きてくる気がします。皆が行きたがる世界って、競争の激しい世界なんだよね。

それよりはむしろ、「皆は注目していないけど、結構大事な事だな」って思うことをやっていくことが、後々自分の価値を上げると思う。つまり、マイノリティになることを恐れない。むしろ、価値になるっていうことでしょうか。

鵜飼

なるほどー

岡田

戦略という字は、「戦いを省略する」という意味だと、言われているけど、「戦わずして勝つ方法があるはずだ」って考えながら生きて行く方法もあるかもしれませんね。

鵜飼

競争の中で揉まれていくんじゃなくて、気付いたら勝っていた、みたいな(笑)

岡田

そうそう。

というか、気が付いてみれば、それができるのが自分しかいなかったっていうことかな。

企業理念の話をしている時に、聖書について語れる人って他にはいなかった、みたいな感じかな(笑)

鵜飼

そうですね。確かに、「ICUにいるだけで、そもそもマイノリティだわ」と思いました。

岡田

教育メジャーだからって教職取らなきゃいけないわけでもないしね。

教職以外でも、教育に携われる方法はいくらでもある。

そういう風に、王道では無い抜け道がいろいろあるので、それを楽しんだ方がいいかな、と思います。

鵜飼

僕たちも、ICUというマイノリティを楽しみたいと思います。

今日は本当にありがとうございました!

<おわりです。感想は majorandcareer★gmail.com まで>
★を@に置き替えて下さい

もくじ

第一回 湯島天神の鉛筆がきっかけで‥

第二回 留学で確信した事

第三回 深さと真理で勝負する

第四回 マイノリティを楽しもう



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メジャーとキャリアの関係性について、現役ICU生が同窓生にインタビューしました。
同窓会とICUアカデミックプランニング・センターの共同企画です。

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