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フランス人美術史家が書いた日本の美術館ガイドブックで「国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館」が取り上げられる

湯浅八郎記念館

4月30日に発売された日本の美術館ガイドブック『フランス人がときめいた日本の美術館』(発行:集英社インターナショナル、発売:集英社 定価2200円+税)で、国際基督教大学内の湯浅八郎記念館が取り上げられています。

 著者のソフィー・リチャードは南仏生まれで、エコール・ド・ルーブルとソルボンヌで教育を受け、美術史の修士号を取得。ニューヨークのギャラリーなどで働いた後、現在はロンドン在住。本書は、数年かけて日本を取材して書いたThe Art Lover’s Guide to Japanese Museums(2015年に文化庁長官表彰文化発信部門受賞)の日本語翻訳版。元々は2013年にロンドンで出版され、英語圏では好評ですでに重版されています。

 著者は訪日観光客向けの一般的なガイドブックに書かれていない美術館約50館を選び、詳細でわかりやすい視点で解説し、また日本人ではなかなか気づかない視点から日本美術や日本建築について書いており、それが魅力となっています。

 湯浅八郎記念館は、民藝運動との関連で取り上げられ、見開き2ページにわたって写真入りで紹介されています。初代学長の湯浅が収集した美術工芸品約7000点と大学構内の発掘調査で出土した旧石器、縄文土器などが収蔵されているとされ、陶磁器、家具、版木、衣装、型紙、浮世絵などコレクションの幅広さに言及しています。またキャンパス内の「泰山荘」(登録有形文化財)にある「一畳敷」書斎も紹介されています。

文責:朽木ゆり子(18)