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ICU祭報告4 DAYトーク・菊池明郎さん(14期)

2018年11月06日掲載

秋晴れに恵まれた10月21日(日)の午後アラムナイハウス・ラウンジに、今年3月の同窓会桜まつりでDAY賞を受賞された菊池明郎さん(14)をお迎えし、「筑摩書房の社長体験」と題してお話を伺いました。

菊池さんはICUを1971年にご卒業後、「好きな本に囲まれて過ごしたい」と文学全集で良く知られた老舗出版社・筑摩書房に入社されました。ところが出版不況が続くなか、1978年に筑摩書房は「会社更生法」を申請し事実上倒産してしまいます。そんな逆境を前にして、菊池さんは若手ながら営業に力を振るい、次々と新しいアイデアを出し、会社再建に貢献されます。書店からの販売データを分析して販売計画を策定する手法の導入や、それまでの文学全集中心から新書・文庫の創刊などです。1999年には成り手のない社長を引き受けて、更なる改革に邁進します。就任1年後には「金持ち父さん、貧乏父さん」を発行、これがミリオンセラーとなり経営改善に貢献します。最終的には負債を全額返済し、筑摩書房の再建を果たされます。

菊池社長のスタイルはあくまで率先躬行、自ら先に立って道を切り開いてゆくリーダーです。その時々の状況判断で臨機応変に対応してきたという「朝令暮改型」組織論も、なるほどと思わせられました。その社長業も二代置いて今年の6月からは同じくICU出身の喜入冬子さん(28 ID84)が引き継がれています。筑摩書房はじまって以来の女性社長です。

ICUで身につけたものはとの問いに、「デモクラシー」の大切さを学んだこと、「国際感覚」を身につけたこと、「コミュニケーション」の仕方が身に付いたことお答え頂きました。これらは確実にお仕事の役に立ったとのことです。

熱く語られる中にも暖かなお人柄が偲ばれる今回の菊池さんのお話に、改めて元気を頂いた気がします。

文:木越純(27 ID83)

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