アラムナイハウスにある芸術作品――木村忠太の油絵
ICUキャンパスにあるアラムナイハウスには、世界的な評価を得ている画家木村忠 太(きむら・ちゅうた)の貴重な油絵2点が展示されています。建物の雰囲気に も良くマッチした素晴らしい芸術作品の存在はアラムナイハウスを一段と価値あ るものにしているに違いありません。ある匿名の同窓生の寄託によるもので、 「木村の作品に接することによって同窓生はもちろん、学生はじめICUコミュニ ティー構成員の心が安らぎ、また芸術に向かって開かれることを願っている」と いうことです。
木村忠太(1917-87)は香川県高松市生まれ。1953年にフランスに 渡り、以後一貫してパリで活躍、世界的に注目される画家になりました。自らを 「光の画家」「魂の印象派」と呼び「光」の意味を問い続け、「印象主義の完 成」を追求しました。彼の作品の色調、色面構成にそれを見ることができます。 渡仏後ほとんど帰国することがなかったので日本では十分に知られていないが、 作品は東京国立近代美術館、高松市美術館、ワシントンのフィリップス・コレクショ ン、パリの国立現代美術基金はじめ内外の多くの美術館に所蔵されています。 1994年に東京国立近代美術館で大規模な個展が開かれました。このような芸術家の 作品がICUに存在することの意味は大きいものです。
アラムナイハウスには、1階玄関ロビーに「リュクサンブール公園」(100 号、1987年)、2階ラウンジに「プロヴァンスの村の道」(30号、1985年)が展示 されています。
石塚雅彦(7期・元同窓会会長)

リュクサンブール公園

プロファンス村の道
書棚
In memory of Mr. Yasuharu Iizuka(CLA’60)
ピアノ
内藤敦様の奥様(康子様)が生前ご愛用されたピアノを、内藤様のご長女で同窓生の鶴留素子様(30 ID86)のご尽力により、2018年6月にご寄贈頂きました。ご利用については、同窓会事務局までお問い合わせください。