今年度のDAYトークは1月28日（土）に旧約聖書研究者でICU名誉教授である並木浩一さん（2期生、1958年卒）と徳島県上勝町の株式会社 BIG EYE COMPANY・Chief Environmental Officerとしてゼロゴミ活動に従事される大塚桃奈さん（64期生、2020年卒）にご登場頂きオンラインにて開催しました。

最初に並木浩一さんのご講演があり、まず初代学長湯浅八郎がICUを『明日の大学』（University of Tomorrow）と呼んだ意味や湯浅学長の愛唱聖句であった旧約聖書の言葉である『幻なき民は滅びる』についてお話頂いた上で、ICUの設立趣旨やその理想と現実、およびパイオニアシップについて具体的な卒業生の例を出してお話頂きました。そして、1970年前後のICUの大学紛争を振り返り、その深いお話とともに大学紛争から学んだ事柄にて締め括られました。

次に大塚桃奈さんのご講演では、大塚さんが高校時代にファッションの勉強の目的でイギリスに留学したことをきっかけに、服を取り巻く社会問題や環境問題に課題意識を持ち、ICU 卒業後に徳島県「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」のお仕事に就かれた経緯をお話頂くとともに、山あいの人口 1,500 人ほどの小さな町が循環型社会の実現に向けて【燃やせばゴミ、分ければ資源】のスローガンで取り組む『ゼロゴミ運動』についてお話を頂きました。

当日は100名を超える多数の方々からの視聴申し込みがあり、活発な質疑とともに司会の小松崎涼子さん（31期、1987年卒）による軽快な進行のうちに終了しました。

上左から：並木浩一さん、司会：小松崎さん
下左から：廣岡同窓会長、大塚桃奈さん、櫻井選考委員長

文責：DAY賞選考委員長　櫻井淳二（28期 ID84）