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訳書『危険な言語』出版のお知らせ

9月、国書刊行会よりウルリッヒ・リンス著『危険な言語』を共訳で出版しました。50年前に栗栖継訳で岩波新書として出版されたエスペラント書の改訂・増補版です。

1887年に帝政ロシア治下のワルシャワでユダヤ人ザメンホフによって発表されたエスペラントは、欧州をはじめかなりの広がりをみせる。1922年には国際連盟において新渡戸稲造などの努力により学校教育への導入も提案されたがフランスなどの強硬な反対で潰される。普及が進んでいたドイツ、ソ連でヒットラー、スターリンに「危険な言語」として徹底的な弾圧を受けた。これらの過程とその後の再生について詳述した歴史書。現在のウクライナ戦争、パレスチナ問題について考えるヒントも提供している。

タイトル:『危険な言語 エスぺラント弾圧と迫害の歴史』
著者: ウルリッヒ・リンス
訳者:石川尚志、佐々木照央、相川拓也、吉田奈緒子、臼井裕之
出版社:国書刊行会

危険な言語|国書刊行会

 

 

文責:石川尚志 (11期)