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2020年度ICUICUの会支部総会・イベント・懇親会を開催しました(2020年8月15日)

本年度は新コロナの影響もあり、アラムナイハウスでの開催は断念し、初めてのリモート開催となりました。ホストはシオラレオネ在住の運営委員の赤尾邦和さん(50期(ID06))が担当し、ジュネーブ、オランダ、スリランカ、ローマ、スリランカ、アンゴラ等と世界中からの参加となりました。国内も長崎や帰省先からの参加の方もいらっしゃいました。事前登録は50名で、実際の参加は40名弱でした。

支部総会では、役員の交代の報告があり、今後の活動として会員間や学生との交流をどうすればよいかといった、同窓会としての使命について熱い議論が繰り広げられました。今後は、リモート開催でのつながり(全世界とのつながり)なども使いながら会の活性化を図るために検討をしていこうという話になりました。

講演会では、2019年のDAYを受賞された安藤公秀さん(26期/ID82)の「気がつけばイスラーム圏と40年」(前三菱商事総代表)の講演がなされました。冒頭、「パキスタンの星」(外国籍の民間人がもらうもので、過去にはロンドン市長やカンタベリー大司教が叙勲)の授賞式の様子のビデオを拝聴してから、色々なお話を伺いました。安藤さんご自身が好奇心の塊で、色々なことに首を突っ込み、交友を広げたとのことでした。色々なワクワク感や人に対しての興味がそうさせたそうです。
三菱商事でもイスラームに関心を持ち、仕事でも各地に駐在し、中近東の知識を身に着けたということでした。40代で、論語や孟子なども読むようになったとのことでした。色んなものに興味を持って、挑戦するのが大事と力説されていました。リベラルアーツということの意味が、ようやく分かってきて、自分なりには、自由になる技術、しがらみ、偏見の多い世界、等を別の世界から見ることできる、というものではないか、とのことでした。
就職のことについて、相談会の話が総会でも出ていたが、それに対して答えるのだが、やりがいと報酬のどちらを選びますか、と聞いてくることがあるとのことで、これは学生に説明してあげないといけないとのことでした。それは環境が与えるものではなく、自らの生き様が重要とのご意見でした。
JICAでは立派な仕事もしているが、「その国が必要としていることをやっているか?」、「日本がやりたいことを押し付けていないか?」ということについては考えた方がよいと思うとのことでした。

質疑応答では、仕事の内容やイスラームの方との付き合い方についての質疑がなされ、日本人のアプローチが、外側からであり、もっとずうずうしく入り込んでいく姿勢があってもよいのではないか、とのことでした。

中締めには池上清子さん(19期/ID75)や勝間靖さん(31期/ID87)といった豪華な面々によるお話をいただき、その後、2回のブレイクアウトルームでの懇親会でそれぞれのルームで盛り上がりました(これが最も盛り上がったかもしれません!)

参加者は(現・元)国際機関、NGO、大学、高校、省庁、在外公館、研究機関、コンサルタント、民間企業、等といった顔ぶれでした。新卒の若手や、オブザーバーの現役学生も参加し、大いに盛り上がりました。学生以外の最年少の参加者は益子歩鞠さん(64期/ID20)でご発言もいただきました。最後は、米川佳伸さん(18期/ID74)に締めていただき、閉会となりました。

今後も国際協力の関係者のための良い場づくりの機会を提供していきたいと思います。ご関心のある方は、ICUICUの会事務局までご連絡ください。あるいはフェイスブックのコミュニティサイトへお越しください。

当イベント広報サイト(同窓会HP):https://www.icualumni.com/chapters/icuicu-chapter

事務局メールアドレス:icuicu.secretariat@gmail.com

フェイスブック:https://www.facebook.com/groups/260732654115164/

【参考】
「ICUICUの会」とは:ICU同窓生によるInternational Cooperation の関係者の会の略称。

参加資格:本会の会員は原則としてICU(大学院、大学又は高校)に在学経験のある又は在職経験のある国際協力を生業とするあるいは関心のある関係者(社会人とし学生は原則除外)で本会の目的に賛同する者とする。

会の目的:本会はICU出身の国際協力関係者の交流を促進し、これに関連するテーマの検討と情報の共有を図ることを目的とする。

文責:土橋喜人(35期/ID91)