EVENT

香川支部

ICU同窓会香川支部オープン講演会(2022/3/12開催)

「香川のアートと建築について~香川県文化会館と香川県庁の実例を通して」

香川県はまん延防止等重点措置の発令状況でしたが、
広い会場と屋外での解説での設えで、無事開催できました。

開催概要は以下の通りです
3月12日(土) 13:30~17:00 (13:00開場)
集合場所 香川県文化会館4階和室
費用 2000円
建築家 林幸稔氏による、香川のアートと建築についてのレクチャーと、
香川県文化会館(大江宏氏設計)・香川県庁(丹下健三氏設計)の見学。

「建物は人を育てる」
初期のICUキャンパスの建築計画を担った、ヴォーリズの言葉です。
(本館・旧礼拝堂・D館東棟・シーベリーホールを担当)
ICUキャンパスの建築は、私たちICU卒業生の学びに様々な影響を与えていることが、
キャンパスでの思い出を振り返ると実感できると思います。
一方、香川県もまた、戦後の復興の中で、名建築が生まれ、
今「アート県」として注目される流れは、その名建築が成立した背景から育まれたものです。
今回、香川県の近代建築、特に香川県庁舎や香川県文化会館の建築に協力した山本忠司氏から師事された、
建築家 林幸稔氏にレクチャーと、実物件の解説をお願いしています。
(林先生は法政大学小金井キャンパス出身ということで、中央線沿線のよしみで、ご協力いただきました)
香川県になぜ名建築が集積したのか、何が見どころなのか、
戦後から瀬戸芸開催に至る流れを、レクチャーと見学で解説いただきます。

当日はICU卒業生8名と、卒業生以外7名の方にご参加いただきました。

建築家 林幸稔先生の講義では、
猪熊弦一郎が繋いだ、金子正則知事と丹下健三の香川県庁舎建設
香川で最も仕事をした建築家 大江宏
香川の名建築誕生を支えた 山本忠司
アートの島 直島の背景 等のトピックについて盛りだくさんのお話がありました。

また、香川県文化会館 香川県庁の実物件を見ながらの解説では、
建築家ならではの視点からの建物の解説や、
香川県庁南庭の改修過程の解説など、
建築的な視点から、建物を見ることができて、
たいへん示唆に富んだ内容でした。

今回参加された卒業生の大半は、
転勤や転職などで、いずれ香川を離れることになると思います。
今回の講演で得たもの、感じたことを他の場所で発信してもらえれば、
また、香川県を再訪するきっかけになれば幸いです。

今回は、飲食ができない状況で、なかなか交流にはならなかった側面もあります。
コロナ状況がおちついたら、ぜひ全体会を検討していきたいですね。

文責者:香川支部 支部長 浜崎直哉(37期)