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川島重成先生と行く「オンライン・ギリシア旅行」第2回 ご案内(7月17日)

4月30日、定刻にしばらく遅れて「出発」した第1回目の「オンライン・ギリシア旅 行」は、予想をはるかに超える300名近い登録者に恵まれました(名ガイドであるア ンナやリナもアテネとクレタ島から挨拶を送ってくれました)。さまざまな不手際 にもかかわらず、的確な改善案や暖かい励ましの言葉を多数いただきました。感嘆と感謝の念を反芻しつつ、このオンライン・ツアーをより良いものにして行こうという思いを強くしております。

川島先生のスライドを電子情報化するという本来の活動であるCPSに対しても、予想をはるかに超える支援金が寄せられました。スライドのチェック作業、電子情報化を加速させるのに十分な資金となっておりますので、(本年度の)さらなる支援はご放念ください。本当にありがとうございました(しかるべき時期に会計報告を いたします)。

下世話に「かわいい子には旅をさせろ」と言います。 現今「楽しい娯楽を与えよ」 という勘違いもあるようですが、かつての旅がそうであったように「辛い経験に よって学ばせよ」が本来の含意でしょう。「旅をする」にあたる英語「トラベル (travel)」も、その語源を中英語(travailen)、古仏語(travailler)、俗ラテン語 (trepaliare)と遡り、後期ラテン語の名詞で trepaliumとなれば、三本の(tres)の杭 (palus)で作られた「拷問の道具」を意味します(異説もありますが)。写真枚数 の膨大さ、解説の濃密さ、そして電子機器の扱いの不手際、この三つで、参加者を 拷問にかけようという意図は私たちには寸毫もありません。しかし、ただいま鋭意 編集中の第2回目の川島先生のオンライン・ギリシア旅行は、「あの遺跡も訪ねたい、この事も話したい」という先生の教育的熱意により、長旅になることも予想さ れます。オンラインでのトラベルですので、適宜休憩や飲食などしながら、お楽しみください。

ホラティウスは、詩作は娯楽か訓育、そのどちらを目指すべきかと問い、「読者をたのしませながら教えること」は可能であると書簡詩で述べています(いわゆる『詩論』344行)。私たちもまたホラティウスと志を同じくし、参加者の皆様ととも に娯しみながら何かを学びたいと切に願いつつ、多くのご参加をお待ちしていま す。  (荒井直 記)

日 時  2022年7月17日(日) 14時「出発」
司 会  佐野 好則
案内役 川島 重成
主たる訪問地 アテネ・アッティカとペロポネソス半島

※まだ登録がお済みでない方は、7月15日(金)20:00までに下記のWebアドレ スからご登録下さい。7月16日までにアクセス情報をお知らせ致します。

https://forms.gle/71R22W4Rh6xWnB3c7

お問い合わせ先:CPS事務局 小林(上野)薫

cps.cps2022(a)gmail.com     (a)を@に変えて送信してください。

 

文責 佐野好則(30期)