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中学校に“包括的性教育”の教材を届けるためのクラファンを開始

はじめまして、ID12の長谷川ゆみと申します。

私は正進社という教材の出版社で編集をしており、現在、“包括的性教育”の教材『コロカラBOOK』をつくっています。

この度、その『コロカラBOOK』を全国の中学校に届けるためのクラウドファンディング「#学校で性教育を」を12月1日より開始しましたので、お知らせします。

プロジェクトにご共感いただけましたら、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

▼クラウドファンディング概要

日本全国の3万人の中学生(全体の1%)に、包括的性教育の教材『コロカラBOOK』を届けることを目指します。

◼︎実施期間:2023年12月1日(金)〜2024年1月15日(月)
◼︎目標金額:600万円
◼︎プラットフォーム:GoodMorning
◼︎URL:https://camp-fire.jp/projects/view/681900

・支援200円につき『コロカラBOOK』1冊を中学生にお届けします。
・リターンにかかる費用や手数料などは弊社で負担し、いただいたご支援は全額中学生へお届けするために使用します。
・対象先の学校を募り、学校単位でまとめてお届けします。
・お届けした『コロカラBOOK』は、2024年4月以降、学校の授業でご使用いただきます。

▼#学校で性教育を

「性」は、あらゆる人の人生に深く関わる重要なテーマであるにも関わらず、現状ほとんどの学校ではじゅうぶんな性教育が行われていません。

一方で、子どもたちはインターネット上などの不確かな情報に囲まれています。そのような中で日々戸惑い、傷つき、そのことを誰にも相談できないでいる子どもたちがたくさんいます。

また、8割以上の保護者は包括的性教育の内容を学校で学んでもらいたいと考えています。

こうした実態を踏まえ、弊社では中学校で使うための包括的性教育の教材の開発を進めてきました。

日本で育った人の多くが「走れメロス」のストーリーを知っているように、学校で教えられたことはその世代や時代に「共通の認識」を形作っていきます。性教育に関しても教室のみんなで学ぶことができれば、たとえば「ズボン下ろしは性暴力である」「恋愛感情をもたない人もいる」といった共通の認識が醸成されていくはず。

そのことが、これからの子どもたちが互いを尊重しあい、安心して生きていける社会の実現につながると考えています。

▼「包括的性教育」とは

包括的性教育の目的は、学習者のウェルビーイング(幸福)の実現です。

そのために、からだの変化や生殖のしくみだけでなく、からだの権利・ジェンダー・性の多様性・コミュニケーション・性暴力など、幅広い分野の知識を扱います。

さらに、それらの知識に基づいてよりよい選択をしたり、自他ともに尊重される関係性を築いたりするための態度やスキルの獲得を目指します。

『コロカラBOOK』は、包括的性教育の国際的な指標として知られる『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(ユネスコ)を参照して作られています。

▼先生が教えるの大変では?

たしかに、性教育を専門に学ばれた先生は決して多くないのが実情です。そんな中で、担任の先生がいきなりご自身で性教育の授業を実施するのは簡単ではないでしょう。

そこで、『コロカラBOOK』は、性教育の経験がない先生にも安心してご使用いただけるよう工夫しました。本の前半「教室で観よう」では、先生は“進行役”。専門的な内容は、助産師で性教育YouTuberのシオリーヌさんがすべて動画で解説してくれます。

また、本の後半は「自分で読もう」といって、もっと知りたいことや何か悩んでいることがあるときに生徒が自分ひとりで読むパートになっています。授業のあとでさらに知識を深めるために読んでもいいですし、必要に応じて調べものに使うこともできます。

▼監修者・著者 ※敬称略

■監 修 :高橋幸子(産婦人科医)
■相 談 :水野哲夫(一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事)
■動画出演:シオリーヌ(助産師・性教育YouTuber)
■著者
  TOPIC 1, 2 :アクロストン(医師)</span
  TOPIC 3, 4 :渡辺大輔(埼玉大学基盤教育センター准教授)
  TOPIC 5, 6, 7 :中谷奈央子(フリーランス性教育講師)

クラファンURL:https://camp-fire.jp/projects/view/681900

文:ID12 長谷川ゆみ