2025年9月、KADOKAWAより漫画『ピクチャーブライド ~海を渡って恋となれ~』を出版いたしました。
舞台は20世紀初頭サンフランシスコ。
アメリカ合衆国の日系移民男性のもとに嫁いだ「写真花嫁」を主題とした歴史恋愛漫画です。
サブテーマとして、当時の移民・人種問題や、フェミニズム的観点から見る「結婚」など、様々な社会問題を取り扱っています。
ご監修はICUの現副学長ロバート・エスキルドセン先生です。
タイトル:『ピクチャーブライド ~海を渡って恋となれ~』
著者:澤島ヨウ
出版社:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322506000168

昨今、各国で様々な移民政策が実施され、その是非が問われています。「温故知新」とよく言いますが、100年前の移民の歴史を振り返ることで、何か見えてくるものがあるかと思います。
ぜひ本作をその入口にしていただけますと幸いです。
余談ではありますが、本作は自身の卒業論文をベースとしています。人生、何が役に立つか分かりません。
ICUで勉学に励む学生の方々をはじめとして、多くの方に読んでいただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
文責:澤島ヨウ(ID20)
9月、国書刊行会よりウルリッヒ・リンス著『危険な言語』を共訳で出版しました。50年前に栗栖継訳で岩波新書として出版されたエスペラント書の改訂・増補版です。
1887年に帝政ロシア治下のワルシャワでユダヤ人ザメンホフによって発表されたエスペラントは、欧州をはじめかなりの広がりをみせる。1922年には国際連盟において新渡戸稲造などの努力により学校教育への導入も提案されたがフランスなどの強硬な反対で潰される。普及が進んでいたドイツ、ソ連でヒットラー、スターリンに「危険な言語」として徹底的な弾圧を受けた。これらの過程とその後の再生について詳述した歴史書。現在のウクライナ戦争、パレスチナ問題について考えるヒントも提供している。
タイトル:『危険な言語 エスぺラント弾圧と迫害の歴史』
著者: ウルリッヒ・リンス
訳者:石川尚志、佐々木照央、相川拓也、吉田奈緒子、臼井裕之
出版社:国書刊行会

文責:石川尚志 (11期)
お久しぶりです。国際基督教大学(ICU)の学園祭「ICU祭」
同窓生の皆さまにもぜひこの「ICU祭」
【支援のポイント】
- ご支援金はステージ設営・音響設備費などに使用されます。
 - リターンとして、感謝メール・報告動画・オリジナルファイル・
Web上での名前・ニックネーム掲載などがございます。  - 500円から支援できます。
 - リンクを開くだけでも応援になります。
 
→ 【ICU祭】
追記:
ICU祭実行委員会
昨年、岩波書店より『リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者』という訳書を出版いたしました。ユダヤ人差別や女性差別を受けながら大きな業績をあげたものの、歴史にうずもれて一般的にあまり知られていない女性物理学者の伝記です。コミック風のページもある中高生向けに書かれた読みやすい本で、大人にも面白い作品です。
タイトル:『リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者』
作者:マリッサ・モス
訳者:中井川玲子
出版社:岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b641558.html

また、岩波書店の月刊誌『科学』2025年9月号の巻頭エッセイ「人間性を失わなかった物理学者リーゼ・マイトナー」を寄稿いたしました。量子力学100周年の特集です。巻頭エッセイはこちらのサイトで読めますので、ご興味のある方に読んでいただけるとうれしいです。
https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/9088#essay
物理学はとっつきにくいイメージもあり、学生の頃は興味をもてなかったのですが、この本の翻訳に取り組んだことで、とても面白い分野であることを知りました。今ICUで学んでいるような若い方をはじめ、多くの方々に読んでいただきたいです。よろしくお願いいたします。
文責:中井川玲子(29期、ID85)
こんにちは。英米児童文学翻訳家の相良倫子(1995年人文科学科卒業)です。2010年にドリームワークスによってアニメ化された「ヒックとドラゴン」は、その年のアカデミー賞にもノミネートされ大きな話題を呼びました。その後、2、3作目と続き、テレビアニメにもなりました。そして今年の9月、不可能と言われた実写版が劇場公開されます。前置きが長くなりましたが、その「ヒックとドラゴン」には原作があり、全12巻の壮大な冒険物語を共訳者の陶浪亜希さんと約7年かけて翻訳しました。対象年齢は小学校中学年から中学生くらいですが、大人も楽しめると思います。この機会にお手に取っていただければ幸いです。

(画像提供:小峰書店)
タイトル:『ヒックとドラゴン』シリーズ 全12巻、『ヒックとドラゴン外伝』、『ヒーロー手帳』、『ドラゴン大図鑑』
作者:クレシッダ・コーウェル
訳者:相良倫子・陶浪亜希 共訳
出版社:小峰書店
https://www.komineshoten.co.jp/popular/label.php?id=1284
《あらすじ》
ヒックは、理想のバイキングにはほど遠い落ちこぼれ。そんなヒックが、わがままでいたずら好きなチビドラゴン、トゥースレスと、深海の秘宝を探しに行ったり、猛毒に侵された仲間を救うために解毒剤を求める旅に出たり、たった一冊の本を手に入れるために立入禁止の迷宮図書館に忍び込んだりと、さまざまな冒険を繰り広げる。
文責)相良倫子(1995年人文科学科卒業)
一般社団法人Girls Unlimited Program(代表理事:並木有希、以下「GUP」)は、ユース世代の自律的キャリア形成支援プログラム「Girls Unlimited Program in Sendai」(以下「本プログラム」)を、2025年9月6日(土)に仙台市内で開催するワークショップを中心に、女子中高生等を対象として開催します。
本プログラムは在日米国大使館(以下「アメリカ大使館」)・一般財団法人三菱みらい育成財団の助成と仙台市等の後援を受けて実施し、ワークショップには米国スタンフォード大学公式の「ライフデザインメソッド」を取り入れています。GUPは、同世代の仲間や社会人メンターとの出会いや対話を通じて参加者が自分自身をよく知り、さまざまな可能性の中から自主的な進路選択ができるように支援します。

記
<本プログラムの概要>
2021年以降、延べ1,200人以上のユース女子が参加してきたGUPのプログラムを仙台市で初開催します。プログラムは講演、ワークショップ、ディスカッションを組み合わせて行います。心理的安全性が守られる場での内省や対話を通じて、進学先や就職先にとどまらない広義の進路選択について多感な時期に考え、自分自身の可能性の幅を広げる機会を提供します。
- 日時:
 - 場所(第2日目): 「YUI NOS」(宮城県仙台市青葉区中央4丁目4-19)
 - 対象者: 12歳から18歳までの、中学生以上の女子
 - 参加費: 無料(ただし、現地までの交通費・滞在費等は参加者負担です)
 - 募集情報: ユース女子を募集しています(応募締切 2025年8月26日)。
 - イベント詳細情報:https://note.com/gup_jp_org/n/n63b16ce73da2
 - 公式フライヤー:https://drive.google.com/file/d/1qtPA2JVPplifY3Wqx9BPFRC9ueFsDnZa/view
 - 応募フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfoqOkCO9a-S3iGRJUFJTjJTg_akWZwN-loZrLr9ccjWPV_DQ/viewform
 - 主催者等:
 
第1日目:2025年8月28日(木)19:30~21:00【オンライン】
第2日目:2025年9月6日(土)13:30~18:00【対面】
主催:一般社団法人Girls Unlimited Program
共催:玉川大学・玉川学園、大阪大学全学教育推進機構、 東北大学DEI推進センター
後援:仙台市、(公財)せんだい男女共同参画財団
助成:在日米国大使館 、一般財団法人三菱みらい育成財団
協力:在日米国大使館、NTT都市開発株式会社
<過去のプログラム開催風景>


【GUPについて】
名称:一般社団法人Girls Unlimited Program
理事:代表理事 並木有希 (東京家政大学人文学部 教授、ICU高校15期生)
理事 金森サヤ子 (大阪大学全学教育推進機構 教授)
理事 大谷千恵(玉川大学教育学部 教授)
沿革:2017年にプログラム開発を開始。2023年2月に一般社団法人としての法人格取得。
URL:https://gup-jp.org/
事業概要:留学等のグローバルな経験を有し、教育や女性のキャリア支援に携わるメンバーの運営により、ユース世代への自律的キャリア形成を支援する各種プログラムを開発・実施しています。若年層の人材一人ひとりの可能性を引き出す活動を通じて、社会全体の人的資本の充実に貢献します。
 
【本件のお問合せ先】
事前取材・ご質問のほか、プログラム開催当日の取材についてもお申し込みを承っております。
GUP事務局(清野・大塚):secretariat@gup-jp.org
文責:大塚智子(43期/ID99)
フランス語翻訳者の井田海帆(99年語学科卒業)と申します。このたび、訳書が上梓されるはこびとなりました。フランスのバンド・デシネ(漫画)の邦訳です。出版社のオンラインショップでは9月上旬から(送料無料)、オンライン書店や一般書店では9月下旬から購入可能となりますので、海外マンガにご興味のある方はもちろん、馴染みのない皆様にも、この機会にお手にとっていただければ嬉しいです。
タイトル:『男の皮の物語 』
著者:ユベール(作)、ザンジム(画)
出版社:サウザンブックス社
定価:紙製本 3,500円+税 電子書籍 3,400円+税
ISBN:978-4-909125-66-8
あらすじ
ルネッサンス期イタリア。名家に生まれたビアンカは18歳を迎え、親同士の取り決めで、青年ジョヴァンニと婚約する。いくら世間知らずの箱入り娘とは言え、ビアンカは何も知らない相手と結婚することにどうも納得がいかない。不満をもらすビアンカに、伯母がそれならと、あるものを差し出す。
それこそ、先祖伝来の家宝、女を男にしてしまうという世にも珍しい「男の皮」だった。実際に身につけてみると、あら不思議、ビアンカはたちまち浅黒い肌の美男子に。
男の皮をかぶり、ロレンツォとなった彼女は、将来の結婚相手を吟味すべくジョヴァンニに近づく。ところが、ジョヴァンニはゲイで、あろうことか、その正体がビアンカだと知らずに、ロレンツォに恋をしてしまう。
こうして、ビアンカとロレンツォ、ジョヴァンニの間に奇妙な三角関係が始まる――。

文責)井田海帆(99年語学科卒業)
米国カリフォルニア大学デイビス校名誉講師でICU同窓生の榊原晴子さん(ID74)は、2025年5月22日に行われた吉川元偉ICU特別招聘教授(DAY賞受賞者)の授業(公開講座)にてご講演いただきました。
< 新刊紹介 >
「アメリカから見たシベリア抑留」-  榊原(大島)晴子
The Post WWII Incarceration of Japanese in Soviet Concentration Camps
Intercultural Observations Written in the US with a Comparative View of the Incarceration of Japanese-Americans in the US
小鳥遊書房 定価3000円 ISBN978-4-86780-061-4

皆さんの身近に「シベリア抑留」体験者はいらっしゃいませんか? もう現在ではその生存者は90歳を超え、数えるほどになってきています。そして、抑留者自身が沈黙を強いられたため、家族でさえもその詳細は何も聞いていないことが多いのです。こうして、この大切な歴史は、学校で習うこともなく、語られる機会を失ってきました。
終戦直後の1945年8月、ソ連は日ソ中立条約を破って、満洲、北朝鮮、樺太、千島に侵攻し、多大な犠牲者が出ました。そして、スターリンの極秘指令9898により、ソ連は約57万5千人の日本の軍人と民間人を旧ソ連とモンゴルの広大な地域に拉致して労働を強制しました。抑留期間は数年間から11年間。自由を剥奪された日本人は飢餓と、毎日ノルマに追われる零下50度にもなる厳寒での労働を強制されましたーーこれがシベリア抑留の概略です。
日系アメリカ人と結婚して渡米し、戦争中に生じた「日系収容」の犠牲者である日系人の歴史を知った私は、戦争が罪のない市民にもたらす悲しみにじかに触れて来ました。そして、夫の家族が経験した日系収容と私の叔父が経験したシベリア抑留が「日本人が経験した抑留」という共通点を持つことに注目し、本書の構想を練りました。本書の特徴は、歴史家ではない普通の人間が「知ろうとして調べ、考えたことの集積だ」と言えるでしょう。ただ、40年に及ぶ教室での教育活動と体験は重要な背景となりました。
本書は、若い方々に読みやすいようにカリフォルニアでの暮らしから入り、この史実の伝承プロジェクトがどのようにたくさんの後押しを得て可能になったのかを紹介してから、本題であるシベリア抑留者の苦難の歴史、抑留者の直面した諸問題や女性の抑留者に焦点を当てています。抑留者の次世代の経験から学ぶ「家族の証言」の章では、現在ICU特別招聘教授の吉川元偉先生にも寄稿して頂きました。多くの貴重な「深堀」の研究書がある中で、本書は一般に手に取りやすく読みやすい、教科書的な要素が注目されています。英訳も予定しています。
なお、本書の執筆に先立ってhttp://Japaneseinsiberia.ucdavis.edu が日英両語のwebサイトとして2020年に公開されており、現在246,000回の閲覧回数となっています。サイトの「吉田勇絵画集」の絵には当時の様子が克明に描かれています。是非ご覧ください。
カリフォルニア大学デイビス校
東アジア言語文化学科名誉講師
榊原(大島)晴子 1974年言語学科卒
6/14(土)6/15(日)に、二日間にわたり、ICU寮生同窓会を開催いたしました。
6/14(土)は第四女子寮の卒業生と現役生による同窓会、6/15(日)は住んでいた寮、卒業年度を問わない「寮生+α同窓会」という、初の試みとなる同窓会でした。
6/14(土)は現役生と、80年代、2000年代初頭に第四女子寮で寮生活を送った卒業生が中心の会となりました。
現役生とOGとの交流の中で、イニシエーション(4月入寮生の入学後の仮装)の話題になりました。1998年4月(ID02生の新入生時代)の「巨大な花」が、最初の段ボールを顔につける仮装であり、その後、ID03生のアンパンマン、ID05生のウルトラマンなどを経て、2025年4月に入学した学生たちにも、連綿と段ボールによる仮装が引き継がれています。実に20年以上続く第四女子寮の伝統となっていることが判明し、気づかないうちに伝統の創始者となっていた2000年代の卒業生たちも、驚きを隠せない様子でした。
現在は新寮・旧寮と複数ある環境ですが、その中で、敢えて少人数である第四女子寮を選んだ現役生たちは、積極的に寮の運営に取り組んでいる様子が伺えました。
会の終了後、現役生とOGで寮を訪れ記念撮影をしました。その時に、現在シンガポール在住の香港出身の留学生の方が、ご夫婦で寮を訪れてくださいました。卒業後30年ほど経ち、初めて第四女子寮を訪れたそうで、変わらぬ建物と1階のソーシャルルームの佇まいに、懐かしさを感じているご様子でした。現役生たちも、海外からの卒業生の来訪に驚いており、一期一会の貴重な交流となりました。


※現役四女生と卒業生たちで集合写真。現役生のご両親が幹事(ID02)と同世代(!)
※第四女子寮ソーシャルルームにて。四女ポーズ
6/15(日)は寮生+α同窓会と題して、ICU高校およびICUの卒業生である元BiSHのモモコグミカンパニーさんをゲストに迎え、お話を伺うことができました。普段、接点のない世代の卒業生の方々と交流ができることは嬉しく、「ICU卒業後、皆さんがどんな人生を歩んでいるのか、むしろお話を聞きたい」と言っていただき、モモコグミカンパニーさんとのICU同窓生としての交流に、会場は大変な盛り上がりを見せました。
モモコグミカンパニーさんは、BiSHの解散後、著書でICU卒業生であることを公表されており「真剣に学問に向き合う学生が多いICUという大学を、もっと知ってほしい」という、卒業生としてのICUへの強い思いを感じることもできました。

※モモコグミカンパニーさんとの集合写真
2日間ともにICU01卒業生の、ビーガンデザートのお店であるGo Muffins Go(https://www.instagram.com/gomuffinsgo/)によるお料理でした。寮出身のご夫婦が営む南アフリカのワイナリーによるICUワインも好評でした。
大規模な98-00三期合同同窓会が4月に開催されたばかりで、当初、申し込み者数が少なかったのですが、00卒業生の佃隆さんによる本会のお知らせや、同窓会事務局によるウェブサイト、SNS掲載などのご協力を得て、2日間あわせて60名以上の参加者となりました。
学生時代に第二男子寮、第四女子寮で過ごした同世代の方と卒業以来、初めて再会できたという方や、第四女子寮の卒業生と会うために、アメリカから参加したという方もいらっしゃいました。ICU、寮への思いを参加者の皆さまから、感じることができました。
80年代にICUを卒業された方から、現役生まで、キャンパス内での寮生活を経験したことによる時代を超えた繋がりを感じ、ICU、寮への思いを共有することができた貴重な会となりました。
本会の開催にご協力いただいたすべての皆様、ICUの運営、特に学生寮の運営に日々携わってくださっている、ICU教職員の皆様、ICU同窓会事務局の皆様にも、改めて、感謝申し上げます。
文責:ID02 元第四女子寮寮長 倉部(軍司)葉子
(仮装は1999年「巨大な花」。段ボール仮装第一世代)
ハーバード大院卒の元新聞記者(布施泰和)と精神世界の重鎮で国際気能法研究所所長の秋山眞人氏との異色コラボによる第21弾。日本人の古伝の知恵ともいえる「気」を使った健康法とは何か。明治から昭和にかけての霊術家57人を紹介しながら、伝承される霊術の秘めた力の源泉を探る。
文責:布施泰和(ID81)

ICU心理臨床家の集いは、2025年2月23日に第30回の節目を迎えました。今年は会場をアラムナイハウスからダイアログハウスに引越し まして……学内でまさかの遭難者(?)を出しながらも、和やかでユーモラスな雰囲気で開催されました。
この度は、日本プレイセラピー協会理事としてご活躍の 清田真由美 さんに『遊び再考』といったテーマでミニレクチャーをしていただき、ご自身の臨床活動やプレイセラピーにおける遊びの考え方等について教えていただきました。また、「脳幹:睡眠や体温調節」、「間脳・中脳:身体感覚」、「辺縁系:感情」、「新皮質:言語・論理」といった脳の各部位の機能にあわせた遊びについて、楽しい体験ワークを交えながら学ぶことができました。さらに、遊びはセラピストの日々の臨床活動の中でのセルフケアとしても活用できることを伺いました。例えば寝つきが悪かったり、五感が遠く感じられたり、気持ちが妙にささくれていたり……自分自身の不調になっている感覚をとらえて、それに対応する脳の部位を刺激する遊びを自ら処方するといった考え方が非常に印象的でした。
レクチャー終了後はメンバーの自己紹介を経て、お待ちかねのお菓子タイム!世話人が準備したものだけでなく、プロ顔負けのお手作りの品や皆さまが吟味して持ち寄ってくださったお菓子もたくさんあり、とても美味しくいただきました。
そして、お腹を膨らませた後は眠気が……とはいかないのが、さすがICUの民。遊び心溢れるメンバーによる語らいも大変盛り上がりました。子供時代にはまった遊びについて、何人かの体験談を伺いましたが、ほのぼのとした遊びからやんちゃ極まる遊びまで、幼少期の時点で既に未来のICU生らしい片鱗を垣間見ることができ、非常に面白く感じました。
また脳機能と遊びとの関連について、講義を通して心を動かされたという方が多く、中には新しく開設予定の相談室のプレイルームに脳に因んだ名前をつけようといった斬新すぎるアイデアまで登場。果たして前代未聞の「辺縁系の間」が実現する日は来るのか!?続報を期待しております!
さらに、今年は対面とオンラインのハイブリット形式という本会初の試みを行いました。残念ながらディスカッション中に音声や映像の接続不良といったトラブルが発生し、オンライン参加者の皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。この場を借りてお詫び申しあげます。しかし、今回明らかになった課題も含めて、今後の会の開催方式について可能性を広げる一歩となったのではないかと考えています。
最後に、本会は心理臨床に携わるICU関係者が集い、お互いの仕事や研究について語り、時には悩みや愚痴を分かち合い、前向きに楽しく情報交換を行う集いです。年に一回の総会だけではなく、普段はメーリングリストを通じた交流を行っております。もしもご興味が沸いた方は、ぜひICU心理臨床家の集い事務局(e-mail:icutsudoi[at]yahoo.co.jp)までお問い合わせください。皆様のご参加を心からお待ちしております。
文責 糸野海生 (ID 20)
ICUのOBGが集い各々の様々なArt作品を展示する「第18回グループICU展」は、2月2日から2月8日まで有楽町の東京交通会館で開催し、7日間で来場者300名と、盛況のうちに無事終えることが出来ました。
出展者は20名、作品は絵画・書・写真・陶芸・能面・生け花・キルト・染織と多岐に渡り、それ故お客様にも様々なArtに触れられたと好評でした。
出展者は、卒業期6期生から、ID14(卒業期58期)と幅広く、出展者同士の会話もICUの思い出や”最近”のICUにと花咲き、実にアットホームなギャラリー会場となりました。
会場風景、作品の一部を以下に写真でご紹介させていただいておりますが、この度
「グループICU展」専用のインスタグラムアカウントを作成いたしましたので、作品の詳細は、ぜひこちらからご覧ください。
(アカウント:@group_icu_exhibition)
下記のQRコードからもご覧いただけます。




来年の開催時期・場所につきましては、決まり次第またアラムナイニュース等で
お知らせいたします。
私たちと一緒に作品展示をされたい方を募集しております。ご興味のある方は
ぜひ下記までご連絡ください。お待ちしております。
<連絡先>
group.icu.exhibition(a)gmail.com
(メールアドレスは(a)を@におきかえてご使用ください)
文責:尾﨑 洋平(ID14)

