ICU心理臨床家の集いの総会が、さる2023年3月5日に久しぶりの対面で開催されました。この会は、ICUで学んだ卒業生・修了生で、心理臨床に携わっているメンバーで構成されており、ICUでの学びを土台にして、現在の課題なども共有しながら集っている会です。
コロナの影響で2019年度、2020年度は中止、昨年度はOnline開催で行ってきましたが、16名とコロナ以前よりは少なめではありますが、ICUのキャンパスに集まることができました。
Online開催も遠隔地の会員が参加できるなどのメリットもありましたが、やはりリアルにコミュニケーションができるというインパクトには勝ることができないと思います。最近は多くの学会などでもコロナ禍の影響について情報交換をするといったテーマが多く見られていましたが、マスクをしていろいろな行動制限を続けてきているうちに、さまざまな部分で社会が変化してきていることも事実です。そこで、今回はテーマを「これからの心理臨床の課題と可能性」として、おもに教育領域から多様性と多職種連携などの心理臨床とその対象を取り巻く変化を念頭に置きながら話題提供と討論を行いました。
私、川瀬から幼稚園・保育園から小学校、中学校などのスクールカウンセラーを中心とした新しい課題などについて、そして、寺島吉彦(’91BA)さん、渡辺暁里(‘96BA)さんからICUカウンセリングセンターの現状とICUの学生の最近の様子などを紹介していただきました。
その後は参加者の心理臨床現場で感じられていることなどをもとに討論を行いました。生きた討論の雰囲気を楽しみつつ、徐々にいつものこの会の雰囲気が拡がっていく心地よさを感じることができました。
文責:ICU心理臨床家の集い会長 川瀬正裕(23期 ID79 ’79BA/’81MA)
松田隆美先生最終講義
3月19日 15:30より
慶應大学三田キャンパス西校舎528番教室 開場 15:00
【ウェビナーのURL情報】
あなたはZoomウェビナーに招待されました。
開催時刻:2023年3月19日 03:00 PM 大阪、札幌、東京
トピック:松田隆美先生最終講義
下記のリンクをクリックしてウェビナーに参加してください:
https://keio-univ.zoom.us/j/89474934468?pwd=SWg1R29qakpTc0ZscTZXR3Ntckh2Zz09
パスコード:104918
ウェビナーID:894 7493 4468
送信者の原田先生もICUで英文学史の講義をなさったそうです。
懐かしいと言っておいででした。ご不明な点があれば、直接、西洋中世学会の
原田先生にお尋ね下さってもと思います。
よろしくお願いします。
長沼順子(ID08)
『強運が来る兆しの法則』
河出書房新社刊
2023年1月23日発売
1562円
精神世界の重鎮・秋山眞人氏(国際機能法研究所所長)と、ハーバード大院卒の元共同通信記者である私(フランス文学専攻)との異色コラボ第17弾。
宇宙をめぐる「運気の大河」には法則があり、その流れの兆しをつかむために易経・シンクロニシティが非常に重要であると説いています。
今回も私が本の構成、取材、編集などを担当しています。
文:布施泰和(25期 ID81)
永井文子陶磁展 -山での仕事-
Fumiko Nagai Ceramic Show -Works in the mountain-
2023年3月8日(水)~3月13日(月)
日本橋髙島屋 S.C. 本館6階 美術工芸サロン
営業時間:日本橋髙島屋S.C. ウェブサイトでご確認ください。
一人でも多くの方にお目にかかれますよう、会場でお待ちしています 。
DMより抜粋:
麓の人たちは、わたしの住む場所を「山」と呼びます。
彼らにとっては馴染の薄い場所ですが、訪れた人たちはみな、
気持ちのいいところだねと顔をほころばせます。
この三年間、山に籠ってひとり、制作しました。山は優しく、そして
厳しい時間をくれました。七転八起の様をご高覧いただければ幸いです。
Web: https://nagaifumiko.jimdofree.com/
FB: https://www.facebook.com/fumikonagaipottery/
Instagram: https://www.instagram.com/fumiko_nagai_pottery/
文責:永井文子(37期 ID93)
(ID95・39期)の八重樫理彦と申します。現在、岩手県在住で画家として活動しています。2014年にはALUMNI NEWS VOL.121「特集 アートとICU」で取り上げて頂きました。また、2018年にはICUデジタルクリスマスカード原画を担当させて頂きました。
このたび、岩手県立美術館の企画展に出品作家として参加いたします。ご覧頂ければ幸いです。
学芸員が選んだ、岩手で「いま」活動する7人の作家たちの多彩な作品をご紹介します。
会期:2022年11月26日(土)ー2023年2月12日(日)
会場:岩手県立美術館 企画展示室
開館時間:9:30ー18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月29日-1月3日、1月10日
関連イベント:
「八重樫理彦 うごきのかたち」
神楽を舞う人をモデルにドローイングを体験します。
日時:2023年1月8日(日) 13:00-15:00
場所:ホール
対象/定員:小学生以上/15名
アーティストトーク:
出品作家と学芸員による対談形式のトークを行います(各回30分程度)。
2023年1月14日(土)14:00−八重樫理彦
場所:企画展示室
展覧会ウェブサイト:
https://www.ima.or.jp/exhibition/temporary/20221126.html
八重樫理彦ウェブサイト:
yoshihikoyaegashi.com
私は1960年代にICUで学んだ卒業生で野口薫と申します。小塩節先生がフンボルト奨学生としてドイツに行かれた後、1962年から1964年までドイツ語とドイツ文学史の授業を担当されたスイス人アドルフ・ムシュク先生の授業を受け、ドイツ文学研究者として八王子にある中央大学文学部に長く勤務、2013年3月に定年退職して今に至っております。
アドルフ・ムシュク氏(Adolf Muschg – Wikipedia 参照)は、スイス帰国後間もない1966年、日本体験を基にした小説 “Im Sommer des Hasen” (邦訳は宮下啓三『兎の夏』、新潮社 1972年)をもってヨーロッパ文壇にデビュー、以来、大変多くの作品を発表、G. ビュヒナー賞など大きな賞を多数受賞、日本をテーマないし舞台とする著作も複数あり、最近では2017年、東日本大震災の被災地福島を自ら訪れて書いた小説 “Heimkehr nach Fukushima” (邦訳は野口薫他『フクシマへの帰郷』、eブックランド社、2021年)を著しました。
昨年、スイスにおいてムシュク氏を主人公とするドキュメンタリー映画 “Adolf Muschg – der Andere” (Erich Schmid監督) が制作・公開され、大好評を得ました。氏が自分と関りの深い町やスポットを訪れ、これまでの歩みと作品を振り返りつつ、日本が自分にとって持つ意味についても感慨深げに語っている映画で、氏が晩秋のICUを訪れ、キャンパスを懐かしそうに散策しているシーンもあります。
そのムシュク氏がこの映画を携えて11月から12月にかけて来日されますので、これを機に以下にご案内の通り、「アドルフ・ムシュクを囲む会」を催します。皆様のご来場、ご参加を心よりお待ちしております。
アドルフ・ムシュクを囲む会
- 日時:2022年12月10日(土)午後3時-6時
- 場所:明治大学、リバティタワー7階 1075教室
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html - テーマ:映画「アドルフ・ムシュクともう一人」(日本語字幕付き)鑑賞の後、ムシュク氏との質疑応答、ないし懇談を予定。
- お申し込み方法:申し込み不要。上記URL地図を参考に直接会場においでください。
- お問合せ先: 野口薫(mfilm101222[at]tokyo.so-net.jp)
AMuschg_Poster_J 20221107(PDF)
文責: 野口 薫(9期 1965年卒)
ハーバード大学院卒の元新聞記者(布施泰和)と精神世界の重鎮で国際気能法研究所所長の秋山眞人氏との異色コラボによる新著2冊(第15弾と第16弾)が先日発売されました。例によって取材、本の構成、加筆、編集を布施が担当しております。
タイトル、出版社等は以下の通りです。
タイトル: 『<偶然>の魔力 シンクロニシティで望みは叶う』
出版社: 河出書房新社 ( KAWADE夢文庫)
定価: 780円(税別)
発売日: 7月30日
タイトル: 『最古の文明シュメール最終予言』
出版社: 河出書房新社
定価: 1420円(税別)
発売日: 8月30日
文責:布施泰和(25 ID81)
2022年3月に新教出版社から『ヤバい神 不都合な記事による旧約聖書入門』を刊行しました。著者のトーマス・レーマー氏は現在コレージュ・ド・フランス教授で、学長も務めています(フランス人以外では初の学長)。世界の旧約聖書学をリードする学者の一人です。何度か日本にも来られており、ICUでも魯恩碩教授の招きで講演会を行ったり、ICU教会で説教をしてくださったこともあります。その際に直接お話をする機会があり、それがきっかけて本書を訳しました。
旧約聖書の神には暴力的、好戦的、男性中心的というイメージがつきまといます。そのようなテクストを現代人の判断基準で切り捨てるのではなく、書かれた社会や文化の文脈に沿って理解しようというのが本書の目的です。単なる聖書入門にとどまらず、他者を理解することについても深い示唆を与えてくれます。
出版を記念し、ICUの卒業生で若手の旧約聖書学者である日高貴士耶さんとこの本の楽しさを紹介するYouTubeライブを行いました。アーカイブはこちら。
本業で書籍編集者をしているため、訳文の読みやすさにはだいぶ気を遣いました。ご興味のある方は深く考えずにうっかりご購入ください。
新教出版社の紹介ページ
https://bit.ly/3nCtu8i
イーショップ教文館の購入ページ
https://shop-kyobunkwan.com/4400119084.html
amazon.co.jpの購入ページ
https://amzn.to/3nyxOph
文責)白田浩一(ID00・44期)
4月30日、定刻にしばらく遅れて「出発」した第1回目の「オンライン・ギリシア旅 行」は、予想をはるかに超える300名近い登録者に恵まれました(名ガイドであるア ンナやリナもアテネとクレタ島から挨拶を送ってくれました)。さまざまな不手際 にもかかわらず、的確な改善案や暖かい励ましの言葉を多数いただきました。感嘆と感謝の念を反芻しつつ、このオンライン・ツアーをより良いものにして行こうという思いを強くしております。
川島先生のスライドを電子情報化するという本来の活動であるCPSに対しても、予想をはるかに超える支援金が寄せられました。スライドのチェック作業、電子情報化を加速させるのに十分な資金となっておりますので、(本年度の)さらなる支援はご放念ください。本当にありがとうございました(しかるべき時期に会計報告を いたします)。
下世話に「かわいい子には旅をさせろ」と言います。 現今「楽しい娯楽を与えよ」 という勘違いもあるようですが、かつての旅がそうであったように「辛い経験に よって学ばせよ」が本来の含意でしょう。「旅をする」にあたる英語「トラベル (travel)」も、その語源を中英語(travailen)、古仏語(travailler)、俗ラテン語 (trepaliare)と遡り、後期ラテン語の名詞で trepaliumとなれば、三本の(tres)の杭 (palus)で作られた「拷問の道具」を意味します(異説もありますが)。写真枚数 の膨大さ、解説の濃密さ、そして電子機器の扱いの不手際、この三つで、参加者を 拷問にかけようという意図は私たちには寸毫もありません。しかし、ただいま鋭意 編集中の第2回目の川島先生のオンライン・ギリシア旅行は、「あの遺跡も訪ねたい、この事も話したい」という先生の教育的熱意により、長旅になることも予想さ れます。オンラインでのトラベルですので、適宜休憩や飲食などしながら、お楽しみください。
ホラティウスは、詩作は娯楽か訓育、そのどちらを目指すべきかと問い、「読者をたのしませながら教えること」は可能であると書簡詩で述べています(いわゆる『詩論』344行)。私たちもまたホラティウスと志を同じくし、参加者の皆様ととも に娯しみながら何かを学びたいと切に願いつつ、多くのご参加をお待ちしていま す。 (荒井直 記)
記
日 時 2022年7月17日(日) 14時「出発」
司 会 佐野 好則
案内役 川島 重成
主たる訪問地 アテネ・アッティカとペロポネソス半島
※まだ登録がお済みでない方は、7月15日(金)20:00までに下記のWebアドレ スからご登録下さい。7月16日までにアクセス情報をお知らせ致します。
https://forms.gle/71R22W4Rh6xWnB3c7
お問い合わせ先:CPS事務局 小林(上野)薫
cps.cps2022(a)gmail.com (a)を@に変えて送信してください。
文責 佐野好則(30期)
*English follows Japanese
麻井佐和子(国際関係学科、ID05、セクションW)と申します。現在、ICU卒業生数名の仲間とともに、一般社団法人Education Beyondという団体でプロボノメンバーとして活動しています。6月26日(日)に当団体が開催するオンラインイベントが、保護者世代となった同窓生はもとより、日本における初等学校教育について研究をされている学部生・大学院生のみなさまにもご興味を持っていただける内容ではないかと思い、ご紹介させて頂きました。無料オンラインイベントとなりますので、ぜひご参加ください。
一般社団法人 Education Beyond (東京都渋谷区、代表理事: ポール・リー)は、「アドバンス・ラーナー」の子どもの育て方に悩む保護者の皆さんや、接し方について知りたい教育関係者からの質問答える「アドバンス・ラーナー【Advanced Learner (AL) 】とは?」を2022 年 6 月 26 日 (日) に開催いたします。
「アドバンス・ラーナー【Advanced Learner (AL) 】とは?」詳細
「アドバンス・ラーナー (AL)」の研究を40年以上にわたって続けてきた米国のジョンズ・ホプキンス大学の「Center For Talented Youth (CTY)」から、長年にわたって研究に携わり、ALの子どもたちと接してきた専門家が、米国からオンラインで参加し、皆さんからの質問に直接答えます。
また、当事者の保護者や当団体の理事が、下記の論点について議論を交わしながら、皆さんと考えていきます。
- ALの子ども達の特長
- AL研究が進むALの子供達への教授法
- ALの子どもの特徴に合わせた接し方と成長の促し方
「アドバンス・ラーナー【Advanced Learner (AL) 】とは?」実施の背景
「アドバンス・ラーナー (AL)」…という子ども達がいます。
「学校の授業は簡単すぎてつまらない」
「先生を質問攻めにして授業を中断してしまう」
「単純な計算は嫌がるのに、難易度の高い問題は楽しそうに食事も忘れて解き続ける」
…このように特定の事柄を学ぶ意欲に溢れ、知的好奇心は高く勉強もよくできる。
でも、だからこそ学校生活に馴染めない.同級生との友人関係が上手くいかない。
そんな困難を抱える子どもたちです。イベント名は、「アドバンス・ラーナー【Advanced Learner (AL) 】とは?」
ALのお子さんの子育てに日々悩んでいる保護者の皆さん、また、子どもたちと日々接する機会のある教育関係者のみなさんに向けたイベントです。
さらに、多くの方にこうした子どもたちの存在を知っていただき、社会全体で 「アドバンス・ラーナー」について考えていくきっかけにしたいと考えています。
イベント詳細
- イベント名 「アドバンス・ラーナー【Advanced Learner (AL) 】とは?」
- 開催日時 2022 年 6 月 26 日 (日) 午前 9:00 – 10:30
- 実施方法 オンライン
- 参加費用 無料
- 言語 日本語、英語(日英同時通訳付)
- 申し込み方法 Webより申し込み > https://www.education-beyond.org/advocacy
- 主催 一般社団法人 Education Beyond
Education Beyond について
「アドバンス・ラーナー (AL)」の子どもたちが直面している課題やニーズについて、日本では、社会全体での認識がまだまだ不足しているため、適切なサポートが受けられる機会が極めて少ない現状があります。
そんなALの子どもたち、その家族、さらには教育関係者のためのラーニングコミュニティーを作りたいと Education Beyondは、ことし1月に本格的に活動をはじめました。
Education Beyondは非営利で運営しており、運営者全員がボランティアで本活動に取り組んでいます。
これまで国内ではタブー視されて語られてこなかった、できすぎる子どもたちの、学びへの欲求を奪わないために。
受験対策でも、先取り教育でもない、「学びの、その先へ」をミッションとして活動中。
会社概要
- 会社名: 一般社団法人 Education Beyond
- 所在地: 東京都渋谷区桜丘町23番17号シティコート桜丘408
- 代表者: Paul Li
- 設立: 平成2年7月14日
- URL: https://www.education-beyond.org
お問い合わせ先
- e-mail: hello [at] education-beyond.org
Education Beyond, Non-Profit Organization in Tokyo, is excited to announce that we are launching Japan’s first program for “Advanced Learners”!
Is your child not too enthusiastic about attending school despite strong academic capabilities?
Is s/he struggling to find peers who are as mature and share similar interests?
Are you struggling to find the best way to support your academically talented child?
We are hosting a webinar with experts from Johns Hopkins’ Center for Talented Youth where we will cover practical topics including the definition of Advanced Learners (AL), research behind some of the most effective programs for AL children, and evidence-based parenting for them.
Welcome to the first community of parents of AL children in Japan. It is our aim to advocate for a society where AL children can pursue their intellectual passions and realize their full potential by supporting and working with AL children, their families, and educators.
We look forward to seeing you at our first launch event.
Registration
https://www.education-beyond.org/advocacy
文責:麻井 佐和子(ID05 国際関係学科卒)
私たちは現在、国際基督教大学名誉教授 川島重成先生がギリシアを旅した折々に撮影した写真を
電子情報化してウェブ上で公開しようという企画を進めています。
川島先生がギリシア地誌学者ヴァンダプール教授とともにギリシア各地の遺跡を巡ったのが 1967
年。先生の教育的情熱の発露である「ギリシア旅行」を始めたのが、1983 年3月。新型コロナ・ウ
イルスに追われるように周遊した(今のところ)最後の旅行が、2020 年3月。この間じつに半世紀!
しかも、他の団体ツアーとは比ぶべくもないこの旅行で訪れる場所の選択には先生独自の着眼が働
いていました。このように年月と情熱を注いで訪れたギリシアおよび地中海世界各地で撮った写真
はおおよそ一万枚。その中から厳選し編集しつつある写真集成 Corpus Photographiarum
Shigenarianarum(通称 CPS)は、ギリシアについて学び、ギリシアを旅する誰にとってであれ、
価値あるアーカイヴとなることは間違いありません。「永き研鑽と大いなる愛」(ダンテ)の結晶だ
からです。
この CPS を編集する作業の過程で、オンライン版ギリシア旅行を企画し、「川島先生と行くギリ
シア旅行」を待ち望んでいる人やギリシアについて学びたい人に広く提供しようということになり
ました。川島先生の著書『ギリシア旅行案内(同時代ライブラリー)』(岩波書店 1995 年)には 76 枚
の写真が、その増補改訂版である『ギリシア紀行——歴史・宗教・文学(岩波現代文庫)』(岩波書店
2001)には、88 枚の写真が掲載されていますが、今回のオンライン旅行では、じつに 150 枚以上が
(それもカラーで)、川島先生の解説と共に堪能いただけます。ギリシアのそれぞれのトポス(場所)、
そこにまつわる神話、出土した壁画・彫刻・壺などについて、ギリシア文明史全体との関連で先生ほ
ど的確に語れる人はいません。それだけではありません。『ギリシア旅行案内』の 1 枚目の写真は古
代のアテネ女神の浮き彫りの写真、2枚目の写真は現代の「復活祭」(庭で羊肉を焼いている)の写
真です。この選択は、先生のギリシアへの関心が古代から現代にまで及ぶだけでなく、ヘレニズム
(ギリシア・ローマ文化)のみならずヘブライズム(ユダヤ・キリスト教的伝統)をも包含している
ことを象徴的に示しています。余人の追随を許さぬ川島先生の独擅場と言えましょう。
今回のオンラインギリシア旅行(第 1 回)は、ギリシアの風土、最も代表的な遺跡・文化遺産な
どを紹介しつつ、ギリシア文明の大まかな流れが把握できるよう編集されています。通常ならば 14
日間のツアーが春の一日に午後だけで、しかも歩かないで経験できますので、ふるってご参加ください。
記
日 時 2022 年 4 月 30 日(土)14 時〜16 時 30 分(途中 15 分の休憩あり)
司 会 佐野 好則
案内役 川島 重成
申込み 下記のアドレスからお申し込みいただけます。
https://forms.gle/wns2DawPMScHJuMi6
前日までにアクセス情報をお送りします。事前にアクセスの試行をお願い
いたします(今回はご参加頂けなくても、2 回目以降のご案内をご希望の
方も、メールアドレス等のご登録をお願いいたします)。
◯ 川島先生と行くオンライン・ギリシア旅行は、少なくとも全5回シリーズを予定しています。
次回以降、ふつうのツアーでは行きにくいギリシアの辺境や、トルコ・南イタリア・シチリア
島の遺跡、パウロの足跡なども訪れる予定です。
○ この CPS の企画を推進するために資金が必要です。「川島先生と行くギリシア旅行」を愛した
人たち、あるいは応援してくださる人たちのポケット・マネーでのご支援は大歓迎です。オン
ライン旅行への参加と資金援助は基本的には無関係ですが、資金援助の志のある方には、一口
1000 円を(何口でも、あるいは何度でも)、下記の口座に振り込んでいだだけますと、今後のオ
ンライン旅行の準備・編集、そして CPS のアーカイヴ化に向けて、「朝、種を蒔け、夜にも手
を休めるな。実を結ぶのはあれかこれか それとも両方なのか、分からないのだから」(コヘレ
トの言葉 11: 6)という気概で仕事をすすめている委員会やそのメンバーにとって、実質的支援
のみならず何ものにも代えがたい励みになります。ご一考いただければ幸甚です(学生諸君は
その限りではありません)。
お振り込み先(振込手数料のご負担をお願いいたします)
三井住友銀行 国分寺支店 普通 2399555
上野薫(ウエノカオル)
文:小林(上野)薫 (CPS 事務局)
cps.cps2022@gmail.com
私、安間総介は2021年12月21日発売の本を出版しました。この拙著の冒頭に「そのきっかけは、2015年に同窓会からDAY賞をいただきましたが、その推薦理由に『NHKで多くの賞を獲得し・・・ICUの知名度、魅力度を高めた』と書きました。ICU物理の落ちこぼれで、裏口もどきでNHKに入局した私が、なぜ、そんなことが出来たのか」
この本は、この疑問に対する分析プロセスがストーリーの主筋になっています。そのために世界の歴史に残る受賞番組の「成功の秘訣」、「スクープ素材の発見方法」などを初めて公開する形になりました。
そして、本のエンディングはこうなっています。「疑問の答えはICU時代に『聞き飽きたリベラルアーツ』、『自己のジャパニーズ英語への嫌悪』など愚痴や不運が幸運の入り口だった。」自分はICUで言う『幅広い意味でのリベラルアーツ』を実証したパイオニアではなかろうか!そこで、この本のタイトルは「私はNHKで最も幸運なプロデューサーだった」になりました。ぜひ、ご一読ください。
*書店に無く、取り寄せるとき
・本の名前
「私はNHKで最も幸運なプロデューサーだった~テレビドキュメンタリストの履歴書」
・著者名
安間総介 元NHKプロデューサー 東京工科大学名誉教授
・出版社
幻冬舎メディアコンサルティング ISBN:978-4-344-93756-7 (2021年12月21日発売)
*AMAZONで購入することも可能
文:安間総介(3)