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第7回ICU同窓会リベラルアーツ公開講座「世界人権宣言から始まった-SDGs時代の国際人権(2月26日)


開催日時  2022年2月26日(土)   13:00 〜 15:15

形式 Zoom Webinar(オンライン)

◆ 開催報告

第7回ICU同窓会リベラルアーツ公開講座は、「世界人権宣言から始まった-SDGs時代の国際人権」というテーマで、2月26日土曜日午後、100名以上の参加でウェビナー開催されました。講座は二部に分かれ、第一部はICU同窓の4名の講師方によるリレー講演、第二部はICU生による日英仏三言語版『ビジュアル版世界人権宣言』翻訳・出版プロジェクト」に挑戦した2名も参加してのパネルディスカッションという形式で行われました。

第一部の構成は、滝澤美佐子 桜美林大学リベラルアーツ学群教授「国際人権の始まりと歩み」、望月康恵 関西学院大学法学部教授「SDG’s=人権?」、富田麻理 亜細亜大学国際関係学部特任教授「少数者の人権はなぜ守らなければいけないの?」、吉村祥子 関西学院大学国際学部教授「子ども目線で国際人権をみてみよう」というテーマでのリレー講演でした。世界人権宣言は、本学の献学にも深く関わっていますがその成り立ちから説き起こし、近年すっかりおなじみとなったSDG’s目標の基礎には、一般に流布されている環境問題ばかりでなく、ジェンダー、人種、貧困、子どもの人権という国際人権の視点が盛り込まれている事実に気づきを与えてくれるものでした。これについての詳細は、上記4名の先生方の共著「新国際人権入門−SDG’s時代における展開」(法律文化社刊)をご参照ください。

第二部は、上記4名の先生方に加え、ファシリテーターとしてやはりICU卒業生で筑波大学人文社会系助教の秋山肇先生と、「日英仏三言語版『ビジュアル版世界人権宣言』翻訳・出版プロジェクト」のリーダーを務めた岩崎彩子さん、神道朝子さんによるパネルディスカッションが行われました。フランス語が原文の世界人権宣言を翻訳する際の文化的背景の違いによる訳語選択の難しさ、さらには、原文では”Homme”(=Man)という単語で人間を表しているけれど、現代ではそれをそのまま翻訳して良いのだろうかという原文が書かれた時代的制約にも気づかされたことなど、ICU生らしいCritical Thinkingの大切さを再認識させてくれた展開となりました。

今回のオンライン公開講座の開催に当たっては、ご登壇いただいた同窓の先生方、学生さん、会場を快く提供し配信運営を全面的に支えて下さった湯浅八郎記念館の皆さまにこの場を借りて厚く御礼申し上げたいと思います。

チラシ:https://www.icualumni.com/wp/wp-content/uploads/2021/12/aaa5bb3882640625e78fcfcc2aaea146.pdf

◆ 再配信の予定
日程は未定ですが、録画の配信を企画します。準備が整いましたら、改めてご案内します。

文責者:リベラルアーツ公開講座実行委員会 長谷川攝、近藤重和(24期/ID80)